施工事例

2020.05.04長野県諏訪市

しんきん諏訪湖スタジアム整備工事

グラウンドの凍結を予防する整備工事

毎年整備させていただいている長野県諏訪市のしんきん諏訪湖スタジアムの整備工事を行いました。
しんきん諏訪湖スタジアムは主に高校野球やアマチュア野球で使用されていますが、2007年からはBCリーグの信濃グランセローズの公式戦も行われています。内野は黒土舗装、外野は天然芝、ファウルゾーンは砂入り人工芝で舗装されているのが特徴です。2017年より諏訪信用金庫が命名権を取得し、「しんきん諏訪湖スタジアム」の名称になりました。

しんきん諏訪湖スタジアムの採用工法はグラウンドの凍結を防ぐ、グラウンド凍てない君工法を採用していただいています。

勾配や水はけはそれほど悪い状態ではありませんが、良い状態を維持できているのは毎年最適なメンテナンスを行なっていただいているのが大きな要因です。悪い状態になる前にメンテナンスを行えば、良い状態の野球場、グラウンドなどを長期にわたって使用できるというメリットがあります。

施工手順は勾配修正から行います。レーザーブルドーザーで勾配修正を行い、タイヤローラーで1次転圧を行います。
野球場の勾配修正は難しい点がいくつかあります。ひとつは土の運び方です。当初の我々の施工計画ではダイヤモンドを外へ向かって修正を行う予定にしていましたが、土の量など今年の状況を踏まえて、外側からダイヤモンドに向けて測量しながら土を押していくのは難しいポイントでした。

二つ目は転圧の仕方です。30Rの部分(内野と外野の境界)は作業スピードを急いでしまうと転圧できない部分ができてしまうので、急に曲げずゆっくり転圧することを心がけて作業しました。

次に、今回の工法のメインでもある、グラウンドの水分を除去する「グラウンド凍てない君」を散布。テーラーアタッチメントで現況土と攪拌・混合し、2次転圧。水はけを良くするソイルプロテクトVer.2を散布し、再びテーラータッチメントで攪拌・混合を行います。カンナカッターアタッチメントで表面の不陸整正、グラウンドマットで表面仕上げ、最終仕上げ転圧を行い、最後にリキッド状のソイルプロテクトVer.3を散布し施工完了となります。

今回の整備工事は当社の若手技術者が中心となって施工にあたりました。工事の仕上がりも良く、ひとつ自信につながったのではないかと思います。お客様に良い物を提供するのが当社の一番の使命ですが、若い世代の技術者を育てていくことも、これからの当社にとって非常に重要なことです。
当社ではしんきん諏訪湖スタジアムの他にも野球場の整備・改修工事、防球ネット工事バックスクリーン設置工事防護パッド設置工事など野球場内の関連設備も手掛けており、総合的なサービスがご提供可能です。全国各地の野球場からのお問い合わせをお待ちしております。

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